今すぐにでも備えておきたい!冬場の災害時にも活用しやすいアウトドア用品を紹介

冬の災害時や非常事態に備えて、活用できるアウトドア用品を準備することはとても重要です。

家族とキャンプを楽しむことと同じように、災害時の困難な中でも安全で安心感を得られるよう快適な状況を確保するのに役立ちます。

特に、最近は「フェーズフリー」という概念が浸透してきます。

これは、日頃から使用しているアイテムを災害時に役立てるために、普段使用しているものを見直して、家だけではなく、屋外にすぐに持ち出せるものを揃えておくという考え方です。

小さなことですが、例えば、普段使っている調味料類をキャンプですぐ持っていけるようにキッチンツールボックスを使われている方もいます。

これらは、普段、自宅以外で困らないように屋外での生活ができることを前提に用意しておけば、災害時にも役立てることができるからです。

それでは、これから災害時にも頼りになるアウトドア用品を紹介しますね。

1. 寝袋やスリーピングバッグの重要性

寒い冬のアウトドア活動や災害時において、体温を維持し快適な睡眠を確保するためには、寒さに負けない寝袋やスリーピングバッグ(シュラフ)を選ぶことがとても重要です。

高品質の寝袋は、厳しい寒さから身を守り、睡眠中の体温低下を防ぐために特に設計されています。

特に、安心感を得るためには快適性が大切です、男性と女性では寒さの感じ方が異なります。

女性の場合、マイナスの環境下でも暖かさと快適さを維持できる寝袋を選ぶことが重要です。

下限温度がマイナスで表記されている寝袋がおすすめです。

寝袋 マルチスリーピングバッグ 封筒型/コールマン(-11℃)参考価格15,950円amazon価格12,001円(税込)

寝袋 マミー型 シュラフ 冬用/Naturehike(-4℃) 価格5,490円(税込)

快適性はないかもしれませんが、緊急用にアルミ保温寝袋 もコストがかからずおすすめです。

2. エアーマットとエアーベッドの重要性

冬場の災害時やアウトドア活動において、快適な睡眠は非常に重要です。

その際、寝袋だけでは快適な睡眠は確保しにくいです。

エアーマットやエアーベッドは、地面からの冷気を遮断し、快適な睡眠環境を提供するために不可欠なアイテムとなります。

これらは体重を均等に分散させることで体圧を軽減し、硬い地面上でも快適に眠ることが可能になります。

特に冬場では、地面からの冷気を避けるためにも、エアーマットやエアーベッドの断熱性が重要な役割を果たします。

エアーマットを選択するときに重要なことはエアーだけのものや、スポンジタイプのものなど、多くの方式や種類があるのですが自分の好みのものを普段のキャンプやアウトドアで試しておかれると快適に安心感をもって過ごすことができます。

ここでは、インフレーター方式をおすすめします。

インフレーターマット(マットピローセット)/ WAQ 価格10,960円(税込)

インフレーターマット8cm/VASTLAND(ヴァストランド) 価格6,780円(税込)

災害時に届けられる段ボール箱を利用して寝袋の下に敷いたりすることも有効です。

その場合、板状の発泡スチロールや緩衝材エアークッション(プチプチ)なども代用できますね。

3.ストーブ:暖を取るための重要性

この暖を取る行為は、冬場の災害時は特に重要です。

暖が取れるか取れないかで、緊急事態の中、快適に過ごすことができるかできないかだけではなく、健康や生存に直結する非常に重要になります。

低温環境での適切な体温管理は、凍傷や低体温症といった健康リスクを減らし、体の機能を正常に保つために不可欠です。

体温の急激な低下を防ぐために、効果的な暖房手段を取ることが重要となります。

特に冷えは免疫力の低下を招き、風邪やインフルエンザなどのリスク、感染症を高める可能性があります。

したがって、特に高齢者や子供、体調が優れない人にとって、適切な暖房は健康を維持するために必要不可欠です。

暖房機器の選択

ポータブルガスストーブ、石油ストーブ、キャンプ用薪ストーブは、それぞれ異なる状況での使用に適した暖房器具ですが、これらは災害時の緊急対策や救助活動、家庭での使用において、安全で効果的な暖房が災害時に役立ちます。

ただし、キャンプ用薪ストーブについては、燃料となる薪(乾燥が必要、特に日本海側の地域は雨や雪が多いため)を調達することが難しくなりますので、ここでは、推奨しません。

薪(燃料)の調達が容易であれば、安全性を考慮し使用すべきです。

ポータブルガスストーブ

特徴軽量で持ち運びが容易。カセットガスを燃料として使用し、操作が簡単です。
利点停電時やアウトドア活動での使用に適しており、迅速な暖房が可能です。
注意点室内で使用する場合は換気を確保する必要があります。

石油ストーブ

特徴高い加熱能力を持ち、広い範囲を暖めることができます。灯油を燃料として使用。
利点電気を必要としないため、停電時でも使用可能。長時間の暖房に適しています。
注意点火災のリスクを考慮し、使用時は十分な注意が必要です。

アルパカストーブ TS-77 NC (Black)/ アルパカプラス 価格27,480円(税込)

屋外用ストーブJKH-1/パセコ 価格19,800円(税込)

薪ストーブ

特徴木材を燃料として使用し、伝統的な暖房方法。持続的な熱を提供します。
利点自然の光で心が落ち着き燃料として薪を使用するので、廃材なども燃料にできます。
注意点取り扱いは安全(火災や一酸化単中毒)に対する知識、注意が一番必要です。

(乾いた薪の調達が容易であれば使用できますが、今回の推奨の品はありません)

4.ポータブル電源:災害時の必需品

アウトドアやアクテビティでのキャンプに行く時よりも、一番必要なアウトドア用品かもしれません。

災害時における一時的な停電に備えるため、ポータブル電源の準備は非常に重要です。

特にこれらのポータブル電源は、携帯電話、ラジオ、小型家電などの充電に使えるため、電力供給が途絶えた際にも通信(外部との連絡手段)やSNSなどの情報発信が生命の守ることにつながる可能が大きくなります。
ソーラー充電が可能なモデルや大容量バッテリーを搭載した製品を選ぶことで、より長期間にわたる自立型の電力供給を実現できます。

これらのデバイスの多くは軽量でコンパクトな設計になっているため、災害時の移動や避難、救難活動にも適しています。

高機能・スペックの高いものを揃えるとなると、意外と値が張るアウトドア用品になりますが、特に、電気の特性がありますので、電池容量が大きいだけでなく、電気の出力の質にも目を向けるアウトドア用品になります。

いざというときに使用出来なくなっているなんて事がないような安価な製品を選ぶのではなく、寒い中での電力消費は気温が高い時よりも早くバッテリー残量が減っていきます。

災害時を想定して仕様がしっかりしている製品を1セット揃えておきたいものです。

Solar Generator 400 ポータブル電源ソーラーパネルセット + 延長ケーブル/ Jackery
価格79,900円+2,999円=82,899円(税込)

Victor BN-RF510-CA ポータブル電源 + ソーラーパネル + 延長ケーブル/ JVCケンウッド
価格 86,900+24,000+3,520=114,420円(税込)

5.防寒用アウター・靴:寒冷環境での必需品

寒い季節や冬場の災害時において、適切な防寒用アウターを選ぶことは非常に重要ですが、防寒については、重ね着することで暖かさは感じられるので、ここでは、防水、透湿性に重きを置いておすすめを選定します。

これらのアウターは、厳しい寒さから身を守るための第一線となり、屋外での活動を安全かつ快適に行うために不可欠です。

ただし、濡れや発汗によるリスクを最小限に抑えることが重要です。

特に、レーヨンなど発汗して発熱する機能性の素材の服は、汗をかく作業には不向きな点も含めて選択肢を検討する必要があります。

また、冬季における防寒用靴の選択は、足元から身体を暖かく保つために絶対に必要です。

特に、防水性に優れた靴は、寒冷な気候や雪、雨などの様々な環境下での活動において重要な役割を果たします。

それに寒さを感じさせない靴下も大切になります。

特に、冬場の災害時には、長時間屋外での活動が必要となる場合が多く、高品質な防寒アウターや防寒防水靴の準備が重要となります。

これにより、過酷な天候下でも体を温かく保ち、体力の消耗を防ぐことができます。

特にゴアテックス(Gore-Tex)製品は最強です。

その他にeVent(イベント)という素材は、ゴアテックスよりも通気性が高いとされていますので、アウターの中に重ねて着る服(レイヤー)として選べばよいでしょう。

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レイヤリング(重ね着)とは

特にアウトドア活動や登山で用いられる、複数の衣服層を重ね着することによる体温調節の方法です

ベースレイヤー(基本層)

これは直接肌に触れる層で、汗を肌から吸い取り、外へ逃がす機能を持つ素材で作られています。この層の主な目的は、身体をドライに保つことです。

ミドルレイヤー(中間層)

この層の主な役割は保温です。体の熱を保持するための断熱材、例えばフリースやダウンジャケットなどが使用されます。

アウターレイヤー(外層)

外層は、雨、雪、風などの外部の要素から保護するために、防水または耐水性のある素材で作られています。また、透湿性があると、内部の湿気が外へ逃げることができ、より快適です。

-トピック 新聞紙や雑誌を腰に巻くことの効果-

私たちの体は、寒さに対して非常に敏感です。特に冬場においては、体温の維持が重要になりますが、その際に意外と役立つのが、新聞紙や雑誌を腰に巻くという方法です。

この方法の効果は、その素材が持つ断熱性にあります。

新聞紙や雑誌の紙は、空気を多く含んでおり、これが優れた断熱材となって外気の冷たさを遮断します。

さらに、腰は体の中心部に位置し、ここを温めることで全身の血流が改善され、体温の低下を防ぐ効果があります。

6.ウォータサーバー:災害時における重要な水の確保

災害時の活動において、安定した水の供給は生命維持に不可欠です。

特に、水道の供給が不安定または停止した状況では、飲料水の確保と運搬が最優先事項となります。

このような状況において、折り畳み式の水容器は、その機能性と便利さで重要な役割を果たします。

7.コンロ:寒い中ででの温かい食事の必要性

コンロは、キャンプや災害時の食事準備に不可欠なアイテムです。

外での調理に必要な熱源を提供し、多様な料理の準備を可能にします。

コンロの種類は多岐にわたり、使用環境やニーズに応じて選択することが重要です。

コンロの種類には、以下のものがありますが、

おすすめは、やはりカセット式ガスコンロです。

ガスコンロ

ポータブルなカセットガスコンロはキャンプに人気です。取り扱いが容易で、即座に火をつけることができます。しかし、ガスカートリッジの補充が必要です。

液体燃料コンロ

ホワイトガソリンや灯油を使用するタイプで、低温環境でも安定した性能を発揮します。災害時の長期使用に適していますが、燃料の取り扱いには注意が必要です。

固形燃料コンロ

簡易的で軽量なコンロで、固形燃料を使用します。短時間の使用や災害時に適しています。

木炭コンロ

伝統的な木炭を使ったコンロで、キャンプでのバーベキューなどに用いられます。
炭の準備と火起こしが気温が低い時は着火しにくいので扱いは大変です。

8.ランタンとライト:安全と快適性の確保

災害時におけるランタンとライトの必要性は、安全と快適性の両方を大きく高めるものです。

特に停電や夜間の緊急事態において、ランタンとライトは基本的な生活を支えるとともに、多くの危険を防ぐためのキーアイテムとなります。

ランタンの種類

  • LEDランタン: 電池式やソーラー充電式で、長寿命と安全性が特徴です。
  • ガスランタン: 明るく即座に点灯するため、緊急時に迅速な対応が可能です。
  • ガソリンランタン: 高い光量を提供し、寒冷地でも使用できます。

この中では、手軽だということであればLEDランタン、寒冷地に向いているのはガソリンランタンで向かないのがガスランタンです。

理由は燃料の特性にあります、ガスは気温が低いと気化しにくくなり燃焼効率が落ちてしまいます。

ガソリンは低い温度でも気化しやすいので気温が低い環境下でも明るく照らしてくれます。

ただし、ガソリンランタンは扱いに慣れた人が使用するのがよいでしょう。

また、LEDランタンは、安価なものを数多く用意しておいたほうがよいです。

停電なので電力に限りがあるうちは、数多く用意しておくことにより、長期間、明るさを手に入れることができます。

ライトの種類

  • 懐中電灯: 持ち運びが容易で、方向を照らすのに適しています。
  • ヘッドランプ: 両手を自由に使えるため、作業時や移動時に便利です。
  • LEDライト: 長寿命で省エネのLEDライトは、災害時の長期使用に適しています。

LEDランタン 充電式または電池式/ GENTOS(ジェントス) 価格1,891円(税込)

WARRIOR3S懐中電灯 充電式/ OLIGHT(オーライト) 価格13,395円(税込)

LEDネックライト ライムイエロー BF-AF10P-Y/パナソニック 価格1,091円(税込)

LED ヘッドライト/ GENTOS(ジェントス) 価格5,739円(税込)

9.テント:災害時のプライバシー確保

テントは、災害時の緊急避難用具として、その重要性が非常に高いです。

災害時には迅速な設置が可能な組み立てやすいテントが理想的ですが、耐久性や安全性を考慮すると、普段キャンプで使用しているようなしっかりとしたテントが適している場合もあります。

災害時には、一時的な避難所やプライベートスペースとしてテントが重宝されます。

特に、地震や洪水などの自然災害により家が使えなくなった場合、テントは一時的ながらも安全な避難所になります。

この際、設置が迅速かつ容易なテントが求められますが、一方で、天候や外部からの影響に強い丈夫な構造も必要です。

テントの種類は多くありますが、その中でもワンルームテントとツールームテント(2つに区切られた)があり、今回はツールームテントをお勧めします。

その理由としては
プライバシーの確保: 災害時には多くの人が避難所で生活することになります。2ルームテントは、一部をプライベートな睡眠スペースとして、もう一部を生活スペースとして使い分けることができます。これにより、他の避難者とのプライバシーを保ちつつ、ストレスを減らすことが可能です。
整理整頓の容易さ: 2ルーム構造により、荷物や食料、緊急用品などを整理しやすくなります。これは、長期間の避難生活において重要な要素です。

10.ファーストエイドキット:災害時の安全確保と救急対応

災害時やアウトドア活動中におけるファーストエイドキットの重要性は計り知れません。

怪我や体調不良は予期せず発生するため、これらに迅速かつ適切に対処するための基本的な救急用品の準備が不可欠です。

基本的な救急処置用品の準備: ファーストエイドキットには、絆創膏、包帯、消毒液、痛み止め、アレルギー対策薬など、基本的な救急処置に必要なアイテムが含まれています。これにより、小さな傷や擦り傷、軽度の

火傷、虫刺されなど、多くの一般的な怪我に対応できます。

いかがでしたでしょうか?

普段キャンプをしている時に使用している道具が災害時に効果的なアイテムに成り得ますし、今後キャンプを道具を購入していく上でも決して金額が安いものでは無いので、年に数回程度しか行かない方は万が一ご自身の住んでいる地域で災害が発生した場合に、このアイテムなら使えそうだなという視点で購入してみるのも良いかと思います。

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