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記録的な猛暑が少しずつ落ち着き、いよいよ秋が近づいてきました。山の木々が色づく季節は、アウトドアの季節と言ってもいいかもしれません。
今回は、そんな季節を満喫できる「登山キャンプ」をご紹介します。と言っても、いきなり登山途中でテントを張るなんてハードルが高いと感じる人も多いかもしれません。なので、キャンプ場にベースを置きつつ、トレッキングも楽しめるスタイルについて解説したいと思います。舞台は長野県小諸市の「天狗温泉 浅間山荘キャンプ場 」です。
登山口が敷地内にある「天狗温泉 浅間山荘キャンプ場」とは?
サイト:オートキャンプ、コテージ、ロッジ
サイトの地面:土
連絡先:0267-22-0959
豊かな自然に囲まれた浅間山荘キャンプ場は、車の乗り入れが可能。サイトの広さはそれぞれ異なりますが、いずれのサイトも車とテント、タープを設営しても問題ないスペースがあります。秋になれば紅葉の絨毯が広がります。
サイトは高低差があり、切り株や岩などがあるため、4駆や車高がある程度ないと厳しい場所もあります。管理人としっかり打ち合わせましょう。
なんと言ってもうれしいのは、赤褐色の温泉である「天狗温泉」。キャンプ場の利用者も入浴出来、登山後やキャンプで汗をかいた後に入ると格別です。
そして、キャンプ場の敷地内には浅間山への登山口があります。大きな鳥居をくぐって少し歩くと登山届を出す小屋があるので、しっかりと記入して提出しましょう。
この秋は登山キャンプに挑戦!でも準備するアイテムって?
紅葉を見ながらの登山・トレッキングは自然を体感できる心地よいひととき。そんな機会を安心安全に満喫するための装備を紹介しますので、チェックしましょう。
一概には言えませんが、全てを揃えるとなると10万円以上はする登山用具。ただ、一度購入すれば長く使えるものが多いので、価格をはじめ、機能性やデザインなどを総合的に検討してみてください。
【テント関連】
- テント
- シュラフ
- シュラフ用 / テント用マット(シュラフ用は持ち運びやすいようなロールタイプがおすすめで、登山中も休憩などにも使える)
- ペグ
- ハンマー
今回はキャンプ場まで車ででかけるオートキャンプを想定しているので、テントの大きさなどは普段通りで問題ありません。サイトの種類が土や芝生、砂利のいずれの場合でもマットは必須です。登山をする際には休憩時などにも使えるように、ロール(折り畳み)タイプを一つは持っていきたいところです。
【食事関連】
- 食料
- 飲料水(水をおすすめ)
- 鍋類
- カトラリー
- 食器
- ガスバーナー
- ガス缶 / 燃料
- まな板
- ナイフ / 包丁
- クーラーボックス
食事関連も登山中、キャンプ中かかわらず必要なもの。登山用はすぐに食べられるよう、レトルトやパックに入ったものなどを用意。登山前後のキャンプ場での食事は好きなものをチョイスしましょう。
【ギア関連】
- 大型ザック(リュック)
- サブザック / ポーチ / サコッシュ
- ザックカバー(雨除け用)
- 登山靴
- トレッキングポール
- 腕時計
- ヘッドライト、小型LEDランタン
- 予備電池
- 登山計画書
- 登山アプリ(YAMAPなど)
- 地図
- タオル / 手ぬぐい
- 着替え
- スマホ
- モバイルバッテリー
- ゴミ袋
- コンパス
- ティッシュ
- 熊鈴
絶対に手を抜きたくないのは、ギア関連です。安心安全な登山を楽しむためには、欠かせないアイテムばかりなので、ぬかりなくチェックしましょう。飲料水に関しては、調理なども見据えて水をおすすめします。
【遭難時など緊急時用】
- ライター
- 防寒着
- エマージェンシーシート
- 健康保険証
- ファーストエイドキット(通販で一式セットで販売しています)
- 非常食
- 山岳保険
- ココへリ会員証(山岳救難用無線測位システムです)
- 常備薬
- ホイッスル
- 携帯トイレ
- カラビナ
- 細引きロープ
- カイロ
万が一の備えも欠かせません。山の天気は変わりやすく、登山開始時点では晴れ間が広がっていても、登山中に雨が降ったり、気温が下がったりすることは少なくありません。自然の中に身を置くキャンプ中も同様ですが、防寒着は必須。ココへリという山岳救難用のアプリにはぜひ加入してください。
紅葉の彩を感じる山歩き
今回は、キャンプ場の登山口から二ノ鳥居までの日帰りコース。往復約4時間の行程でした。訪れたのは11月頃で、紅葉が少し落ち着き始めたタイミングでしたが、赤や緑、黄など多彩な色合いに魅了されました。
ちなみに、キャンプ場では到着直後にテントとタープを設営しておきました。下山後の暗い時間帯だと設営が大変になるためです。
山道近くを水が流れていて、水のせせらぎが耳に心地よく癒されます。
頭上に広がる木々の間から見える空と山のコントラストが美しい山道。傾斜がきつい場所はありますが、また違った景色が見たくなって、どんどん前に進みたくなります。
下山後は温泉が待っているキャンプ場で、登山キャンプに挑戦しよう
いつもは眺めるだけの自然の中を歩いてみると、新しい発見が待っているはずです。下山後の温泉とキャンプ飯が格別なことは言うまでもありません。この秋は、ぜひ登山キャンプに挑戦してみてください。
登山とキャンプを愛する30代。お堅いニュースメディアを経て、アウトドア系メディアへ。ソロでもデュオでもファミリーでも、キャンプならどこへでも、誰とでも行きます。